【女性中小企業診断士のリアル】全体合格者に占める女性はわずか8.8%(令和3〜6年)─現場で感じる“私らしい働き方”

✳️ はじめに
昨年の12月に、女性中小企業診断士として独立し、そろそろ1年が経過しようとしています。
現在は東京・多摩エリアを中心に、女性起業家や中小企業のWEB・SNS支援をしています。
「女性の中小企業診断士って、どんな仕事をしているの?」
「やっぱ『女性だから仕事がくる』ってあるの?」
そんな質問を受けることが、最近少しずつ増えてきました。
実際に支援の現場では、「あなたに相談してよかった」と言われる嬉しい瞬間があります。
でもそれは、“女性だから”というよりも、
“違う視点を持つ誰かとして”
経営に新しい風を吹き込めることの価値だと感じます。
-scaled.jpg)
2024年12月の独立からもうすぐ1年!あっという間の1年でした~
💡 女性 中小企業診断士はまだまだ少ない
女性の中小企業診断士は、昔も今も本当に少ないです。
実際、令和3年〜6年の4年間で、中小企業診断士の2次試験に合格した女性はたった555人。
これは、2次試験の全体合格者に占める女性の割合はわずか8.8%(4年間合計)であることがわかります。
つまり、1年間で女性の中小企業診断士は約139人しか新たに誕生していません。
※データ元:中小企業診断協会「申込者・合格者にかかる統計資料(第2次試験)」より
※養成課程のデータは除きます。
それでも注目すべきは、
女性の合格率が男性より高いという事実。
この4年間の平均合格率は
女性が22.4%、男性は17.5%。
「数は少ないけれど、志を持って挑戦し、結果を出している女性が確実にいる」
そんなことが見えてくるデータです。

ちなみに診断士の研修や会議に参加すると、女性の少なさはすぐにわかります。
男性トイレには長蛇の列、
でも女性トイレはまったく並んでいない。
-scaled.jpg)
──いつもと逆ですよね(笑)。
そんな瞬間に、「あぁ、やっぱりまだ女性が少ない世界なんだな」と感じます。
でも同時に、「だからこそ、女性の視点が求められる」とも思うんです。
たとえば、消費者としての感覚や、現場の“空気感”を感じ取る力。
数字や理論とは違う形で経営を支えられる余地が、確かにあると思います。
🌙 夜の勉強会や懇親会は、ハンディになることがある
中小企業診断士の世界では、
夜の勉強会や懇親会が多く、
人とのつながりや情報交換の場が
「夜間」に集中している傾向があります。
働きながら資格を目指す方や、
子育て中・介護中など、
ライフステージに制約のある方にとって、
参加しにくい“ハンディ”に
なってしまうこともあります。
私自身も、子どもがまだ小さい時期には、
夜の場に出られず、
「学びたいのに、つながれない」
もどかしさを感じたことがありました。
でもその分、日中の時間や
少ないご縁を大切にしてきた結果、
今では「この人たちに出会えたから、
ここまで来られた」と思えるご縁に恵まれています。
-scaled.jpg)
できることの中で、出会っていく。
それで、十分。ちゃんとつながれるんだなって思います🌙
💻 女性診断士×Web・SNSという2軸でのご指名
最近では、商工会議所などの専門家派遣で
ご指名でお仕事をいただくことが増えてきました。
(※)支援者さんから「女性 中小企業診断士がいい」と指定がある場合もあります。
WebのリニューアルやInstagramやLINE公式、AIツールを使ったマーケティングなど、
女性ならではの感性とデジタルの掛け算が求められると、とてもやりがいがあります。
“かわいい”“行ってみたい”“食べてみたい”。
そんなユーザー目線のリアルな感覚が、
経営者さんの新しいアイデアにつながっていく。
理論や分析だけでは届かない“共感のスイッチ”を押せる。
それが、私自身の強みであり、
そして「楽しんでできる仕事の形」なんだと思います。
-scaled.jpg)
こうして考えると、「女性である」ということが、一つの強みとして機能しているんだな、と感じます。
🔸で、女性中小企業診断士は“得”なのか?
「女性だから選ばれる」「女性だから得をする」
──そう言いきれるほど、単純な世界ではないと思っています。
実際には、「●●さんのようなタイプがいい」とか、
「●●な価値観をもっている人が話しやすい」とか、
性別というより“その人自身”で選ばれていることの方がずっと多いと感じます。
それは、男性も女性も同じだと思います。
でも、正直なところ、
“女性であること”が最初の安心感やスクリーニングに影響することがあるのも事実です。
たとえば、美容・フェムテック
女性向けのデザイン業などでは、
「女性の診断士さんがいいな」と
言われることもあります。
また、起業初期の女性支援者さんの中には、
「今まで男性との接点が少なくて、ちょっと怖くて…」
と相談してくださる方もいます。
そういったとき、
“女性であること”が、相手の
心の扉を開くきっかけになるなら、
それはきっと、意味のあることだと思っています。
性別だけが理由じゃない。
でも、性別が安心につながる瞬間がある。
それは「強み」というよりも、“関係性をつくる入口”としてのやさしい役割かもしれません。
-scaled.jpg)
「女性だから」じゃなくて、
「この人だから」と言ってもらえるように。
でもその前に、安心してもらえるなら、それは十分な価値なんだと思っています🌸
🔸 魅力的な女性診断士たちと出会って思うこと
女性の中小企業診断士はまだ少数派だけど、
だからこそ、一人ひとりが本当に印象的です。
たとえば──
- デザイナー・イラストレーターで、ブランディング支援が得意な方
- 元アナウンサーで、人前で話すスキルを活かして講師をしている方
- 管理職の経験を活かして、女性管理職研修をバリバリしている方
- パン職人としての経験をもとに、地元商店街の支援に奔走する方
- フラワーアレンジメントの感性を活かして、世界的に活躍されている方
みんな「これまでの人生」で培ってきた魅力を、診断士としてさらに磨いている。
それはまるで、
“人生の経験に、専門性という光を重ねていく”ような美しさがあります。
診断士の仕事の面白さは、
「資格を取ったから活躍できる」ではなく、
「今までの人生や経験全部を持ち込んで、
新しい価値をつくれる」ところ。
だからこそ、
診断士として働く女性たちは、それぞれが
「自分にしかできない支援スタイル」を築いていて、
本当にかっこいいなぁ、と思います。
-scaled.jpg)
そして私も、自分が歩んできた道や感覚を大切にしながら、
“わたしらしい診断士像”を、これからも育てていきたいと思っています。
📤お気軽にお問合せください
📈 自分の想いやサービスを、ちゃんと“伝わる形”に。
✔ ターゲットってどう考えたらいい?
✔ これからWebマーケティングがんばりたい!
✔ LINE・Instagramの使い方に不安がある
✔ サービス設計や価格の決め方に迷っているそんなあなたに、“共感×デジタル”で伴走する女性中小企業診断士がサポートします。

お気軽にお問い合わせください。また、LINEからも最新情報やセミナー案内をお届けしています。
ぜひご登録ください✨