女性中小企業診断士が語るWebマーケティングのリアル|小さな会社の現場で考える導線設計

中小企業の現場における
Webマーケティング支援のかたち
こんにちは!東京・多摩エリアで小さな会社のご支援をしている、女性中小企業診断士のはるこです。
最近「Webマーケティング」の相談が少しずつ増えてきました。
「Webマーケティング」と言うと、
「広告ですか?SEOですか?」
と聞かれることがあります。
でも、実際の相談は…もっとシンプルなんです。
- ネットを使って集客したい
- ホームページ、更新できない
- SNS、止まっている
- でも何から手をつければいいかわからない
こうした相談を、どう整理し、どう前に進めるか。
そこに、いま“診断士のWebマーケティング支援”が求められている理由がありそうです。
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本来Webマーケティングとは
「Webを活用して商品やサービスの認知を広げ、販売促進につなげる活動」のことですよね。
でも実際には
広告とか、SEOとか、SNS運用とか。
施策の依頼が多い印象です。

はい。理論的にもその理解は一般的ですね。
Webマーケティングを
“販売促進のためのWeb活用”と定義する考え方です
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でも、実際に中小企業の方とお話ししていると、
『Webマーケティングをやりたいです』
って相談は、ほとんどないんですよね。
Webマーケティングは「施策」より「順番」が大事
Webマーケティングのご相談の場合、
最初は広告、SNS、SEO、分析…と施策の相談になりがちです。
中小企業診断士としてWebまわりの相談を見るとき、
私が最初に確認しているのは、
「ツール」や「手法」ではなく、事業全体の流れです。
売上はどこで生まれているのか。
どこでお客さんと接点を持っているのか。
その中で、Webはどの役割を担うのか。
この整理ができていないまま施策を足しても、Webはうまく機能しないと考えています。
例えば
- ホームページはあるが、何年も動いていない
- SNSはアカウントだけある
- 担当する人がいない
この状態で、
「では広告を出しましょう」
とはなりませんよね。
まずやるのは、
- いま何があるかを整理する
- 事業とWebのズレを確認する
- 優先度をつけて差を埋める
とても地味ですが、ここを飛ばすと続きません。

Webマーケティングまわりの整理は大きく次の3段階で考えるとわかりやすいです。
- 現状整理:今あるWeb資産の棚卸し
- 役割設計:ホームページ・SNS・広告の役割分担
- 実行設計:無理なく触れて効果が高い手段から着手
この順番を飛ばすと、「単発の打ち手」になりがちです。
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あと私が意識しているのは
自分たちだけで
続けられるのか?です。
社内で継続できないと
意味がないですよね…。
導線とは何か?Webマーケティングで一番大切な「つなぎ方」の話
導線というと、難しく聞こえますが…
「導線」と聞くと、
マーケティング用語っぽくて、
少し難しく感じる方もいるかもしれません。
でも、現場でお話ししているときに私が見ているのは、
とてもシンプルなことです。
- この事業は、どこで知ってもらっているのか
- そこから、どこに行けばいいのか
- 次に、何をしてもらいたいのか
この流れが、
自然につながっているかどうかです。
Webマーケティングにおける導線の考え方

Webマーケティングを考えるとき、“導線”はすごくシンプルに捉えられます。
① 知ってもらう
存在を知る段階
(SNS、検索、紹介など)
② 興味を持ってもらう
「自分に関係ありそう」と感じる段階
(投稿、ブログ、プロフィールなど)
③ 共感してもらう
「この人(会社)ならわかってくれそう」と思う段階
(想いや考え方、事例、言葉のトーン)
④ 行動してもらう
問い合わせ、相談、申込みなど
(CTA、導線の分かりやすさ)
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施策を増やすというより、
まずは“流れを整える”という感覚ですね。
私の場合…
SNS・Canvaから始まる
Webマーケティング支援が多い
私の場合ご支援は、SNSやCanvaから入るケースがとても多いです。
理由はシンプルで、
- 導線のあらゆる部分をカバーできる(SNSも、チラシも、ホームページもなんでも)
- 小さくスピーディーに試せる
- 自分で触れるようになる
から。
「SNSを頑張りましょう」ではなく、
「一度、一緒に作ってみましょうか」
から始まります。
Canvaでフォントと色を決めて投稿のフォーマットをつくる、
投稿文を一緒に整える。
まずは“一緒に触る”時間、そして「自分でもできる!」をつかんで頂く瞬間です。
広告も、上手に活用ることが大切です
Instagram広告・Facebook広告(meta広告)は、
小規模事業や女性向けビジネスと相性が良いケースも多いです。
ただし、順番があります。
- ゴールができている(申し込みフォーム)
- 商品の世界観など、ある程度固まっている
この状態で使う広告は、
「新しく作る」ものではなく、「広げる」ための道具になります。
小さな企業は潤沢に資金があるわけではないので、キャンペーンなど「ここぞ」というときに効果的に利用すると効果的です。
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小さな会社にとって「広告は起爆剤ではなく、“増幅装置”」となることが多いです。
ゴールは「自走できるWebマーケティング」
支援のゴールは、
- 完璧なホームページ
- 毎日更新されるSNS
ではありません。
- 止まっても戻れる
- 分からなくなっても触れる
- 誰かが抜けても続く
そんな状態をつくること。
そのために、
- SNS
- Canva
- ホームページ
- 必要に応じて広告
を、事業の規模に合わせて使う。
これが、現場で求められているWebマーケティング支援と感じています。
まとめ:小さな会社のWebマーケティング支援とは
結果的にやっていることは、
Webマーケティングと呼ばれる領域ではないのかもしれません。
でも現場では、
- 相談を整理し
- 優先順位を決め
- できる形に落とす
その積み重ねです。
専門用語よりも、
「今、何が必要か」
「具体的に、何ができるか」。
その視点で伴走することが、
これからの診断士に求められている役割の一つだと感じています。
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まだまだ試行錯誤ですが
短期的な効果と、長期的な効果と
組み合わせながらご支援を続けていきたいです。

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