自分らしく働きたい女性が「何を売るか」に迷ったら。|「何を片づけたいのか?」JOB理論で考える起業準備

自分らしく働きたい女性が「何を売るか」に迷ったら?
東京多摩エリアで、女性の起業・Webマーケティング支援をしている中小企業診断士のはるこです。
公的支援のご支援や、起業支援をしていると、多くの女性から「自分らしい起業」のご相談を沢山うけます。
会社員としての経験。
子育てや介護、暮らしの中で得てきた気づき。
好きなことや、誰かの役に立てそうなこと。
でも、そこで多くの人がぶつかるのが、
「結局、私は何を売ればいいのだろう?」
という問いです。
ペルソナを考える。
ターゲットを決める。
SNSで発信してみる。
プロフィールを整える。
どれも大切です。
でも、実際にやってみると、こんなふうに手が止まることがあります。
「誰に届けたいか」は考えた。
でも、この人に何を言えばいいんだろう?
お客様は、年齢や性別だけで商品を選んでいるわけではありません。
本当は、
「今のモヤモヤをどうにかしたい」
「この不安から抜けたい」
「今より少しラクに前に進みたい」
そんな目的があって、商品やサービスを選んでいます。
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つまり、お客様がほしいのは、商品そのものではなく、
自分の中にある“用事”を片づけたいJOB(用事・仕事)にあると言えます。
この考え方を、マーケティングではJOB理論と呼びます。
「商品を雇う」ってどういうこと?
JOB理論では、少し独特な言い方をします。
お客様は商品を買っているのではなく、
自分の用事を片づけるために、商品やサービスを“雇っている”
と考えます。
……商品を雇う?
少し不思議ですよね。
商品棚の前で面接が始まるわけではありません(笑)。
でも、この見方をすると、商品づくりや発信のヒントが見えやすくなります。
たとえば、健康体操教室に申し込む人がいたとします。
表面的には、
「健康体操を習いたい人」
に見えます。
でも、本当にその人は、ただ体操そのものが欲しいのでしょうか。
もしかすると、本当はこう思っているかもしれません。
- 朝起きた時のだるさを何とかしたい
- 年齢のせいとあきらめたくない
- 無理なく続けられる健康習慣がほしい
この場合、お客様が求めているのは、単なる「体操」ではありません。
本当に片づけたい用事は、
不調に振り回される毎日から抜け出したい
ということかもしれません。
つまり、体操教室は「体操をする場所」としてではなく、
その人にとっては、
自分の体を整えるために雇ったサービス
なのです。
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こう考えると、発信の言葉も変わります。
朝の体操をやっています
だけではなく、
不調に振り回されない朝をつくる習慣
と伝えられるようになります。
同じサービスでも、見ているものが変わると、言葉が変わります。
ペルソナだけでは「ジョブ(用事・仕事)」が見えないことがある
起業や商品づくりを考える時、よく出てくるのがペルソナです。
ペルソナを考えることは、とても大切です。
ただし、ペルソナだけだと、少し足りないことがあります。
たとえば、
- 40代女性
- 起業初期
- SNS発信に悩んでいる
- 自分の商品をつくりたい
- 家族との時間も大切にしたい
でも、いざ発信しようとすると、こうなります。
で、この人に何を言えばいいんだろう?
ペルソナは、主に
どんな人かを考えるものです。
一方でJOB理論は、
その人がなぜその商品やサービスを選ぶのか?
を見ます。
ペルソナは「誰に」を見るもの。
JOB理論は「なにを片付けたいか」を見るもの。
この2つは対立するものではありません。
むしろ、セットで考えると強くなります。
ただ、発信や商品設計で迷っている時は、
「誰に」だけで止まらず、
その人の中にある“用事・仕事”まで見ると
違う面が見えてくるはずです。
お客様の「ジョブ」は3つに分けると見つけやすい
お客様が片づけたい用事は、1つとは限りません。
いくつかの層が重なっていることが多いです。
整理しやすいのは、次の3つです。

| 種類 | 見ること | 女性起業家の商品づくりでの例 |
|---|---|---|
| 機能的な用事 | 具体的に解決したいこと | 商品内容を整理したい、発信テーマを決めたい |
| 感情的な用事 | どんな気持ちになりたいか | この方向で進んでいいと思える安心感がほしい |
| 社会的な用事 | 周囲との関係の中でどうありたいか | 家族やお客様にきちんと説明できる仕事にしたい |
まず、機能的な用事はわかりやすいです。
「商品をつくりたい」
「SNSで何を発信するか決めたい」
「メニューや価格を整理したい」
これは、表に出やすい悩みです。
でも、お客様の本音はそこだけではないことがあります。
感情的には、
「自分の方向性に自信を持ちたい」
「これでいいのかな、という不安を減らしたい」
「自分の経験がちゃんと価値になると思いたい」
と思っているかもしれません。
さらに社会的には、
「家族に自分の仕事を説明できるようになりたい」
「お客様に信頼してもらえる見せ方にしたい」
「趣味ではなく、仕事として見てもらいたい」
という思いがあるかもしれません。
ここまで見ると、サービスの伝え方は変わります。
商品設計サポートをします
だけではなく、
あなたの経験や強みを、必要な人に届く商品に整える
という表現が出てきます。
お客様の用事が見えてくると、
商品説明がただのメニュー紹介ではなくなります。
「何を売るか」ではなく「何を片づけるか」
商品設計で迷った時、多くの人は
「何を売るか」
から考えます。
もちろん、それも必要です。
でも、最初からメニューだけを考えると、提供者目線になりやすいです。
お客様にとって大切なのは、
それを受けると、自分の何が変わるのか
です。
だから、商品設計ではこう問い直してみます。
私は何を売るのか?
ではなく、
お客様のどんな用事を片づけるのか?
この問いに変えるだけで、見えるものが変わります。
| 売るものとして見る | 片づける用事として見る |
|---|---|
| 商品設計セッション | 頭の中にある経験や強みを、売れる形に整理する |
| SNS発信サポート | 何を発信すればよいかわからない状態から抜ける |
| プロフィール添削 | 自分が何者か伝わらない不安を減らす |
| 継続伴走サポート | 一人で迷い続ける状態から抜け、行動を続ける |
このように考えると、商品説明が変わります。
お客様から見た時に、
「これは自分のためのサービスかもしれない」
と感じてもらいやすくなります。
発信の言葉も変わる
JOB理論のよいところは、発信にもすぐ使えることです。
たとえば、商品説明だけで書くと、こうなります。

| 商品説明だけ | 用事に寄せた言葉 |
|---|---|
| 商品設計サポートをしています | あなたの経験や強みを、必要な人に届く商品に整えます |
| SNS発信をサポートします | 何を発信すればいいかわからない状態から抜け出します |
| プロフィールを添削します | 初対面でも信頼される自己紹介に整えます |
| 起業相談をしています | 一人で迷っている状態から、次にやることを明確にします |
どちらが正しい、という話ではありません。
商品説明も必要です。
でも、それだけでは相手の心に届きにくいことがあります。
お客様が知りたいのは、
何をするサービスか
だけではありません。
それ以上に、
「それは、今の私に関係があるのか」
「私の悩みに合っているのか」
「受けた先に、どんな変化があるのか」
を知りたいのです。
ここが見えてくると、SNSやブログの投稿も作りやすくなります。
まとめ:選ばれる理由は、お客様の「用事」の中にある
自分らしい働き方を考える時、
「起業」や「小さな事業づくり」は、とても魅力的な選択肢です。
でも、いざ形にしようとすると、
「何を売ればいいのか」
「どう伝えればいいのか」
「自分の経験に価値があるのか」
と迷うことがあります。
そんな時、いきなりメニュー名や価格から考えると、少し苦しくなります。
まず見たいのは、
お客様が何を片づけたくて、あなたのサービスを選ぶのか
です。
お客様は、商品そのものではなく、
その先にある変化を求めています。
まずは、こう問いかけてみてください。
この人は、本当は何を片づけたくて、私のサービスを選ぶのだろう?
そこから、選ばれる理由の言葉が少しずつ見えてきます。
RASHIKUでは、女性起業家・小規模事業者の方に向けて、
想いや経験を、選ばれる商品・発信・導線の形に整えるサポートを行っています。
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