お客様はどこにいる?感覚で決めない商圏分析の基本

無料ツールでできる、やさしい商圏分析のはじめ方
こんにちは!東京で創業&Webマーケティング支援をしている、女性中小企業診断士のはるこです。
「うちのお客様は、どこから来ているんだろう?」
お店やサロン、教室など、地域に根ざしたビジネスでは、ここを知ることがとても大切です。
近所の人が来ているのか。
駅を使う人が立ち寄っているのか。
車で少し離れた場所から来ているのか。
それとも、SNSや口コミを見て、遠くから目的を持って来ているのか。
この「どこから来ているのか」を整理する考え方が、商圏分析です。
商圏がわかると、集客の打ち手が変わる

お客様がどのエリアから来ているのかを見ると、集客の打ち手も変わりそうです。

そうですね。まずは「近い人が来ているのか」「遠くから選ばれているのか」を見てみましょう。
そこがわかると、看板・チラシ・Googleマップ・SNSのどれを整えるべきかが見えてきます。
たとえば、同じ女性向けサービスでも、商圏によってやるべきことは変わります。
近所のお客様が中心なら、地域での認知が大切です。
看板、チラシ、Googleマップ、近隣店舗とのつながりなどが効きやすくなります。
駅利用者が多いなら、駅からお店までの動線や、通りがかりで見たときのわかりやすさが重要です。
車で来るお客様が多いなら、駐車場の有無、道路からの入りやすさ、Googleマップでの見つけやすさが大事になります。
遠方から目的を持って来るお客様が多いなら、「わざわざ行く理由」を伝える必要があります。
専門性、実績、世界観、口コミ、予約導線などが重要になります。
つまり、商圏を見るということは、
どこに向けて、どんな集客をすればよいかを考えること
でもあります。
「なんとなく近所の人」では、打ち手がぼやける
商圏を考えるときに気をつけたいのは、感覚だけで決めないことです。
「たぶん近所の人が多いと思う」
「駅前だから通勤客が多いはず」
「Instagramを見て遠くから来ている気がする」
こうした仮説を持つことは大切です。
でも、仮説のまま集客を進めると、ズレることがあります。

近所の人向けだと思っていたら、実は違うエリアから来ていた、ということもありそうですよね。

はい。商圏分析では、まず「実際にどこから来ているか」を見ることが大切です。
思い込みで集客すると、届ける場所もメッセージもズレてしまいます。
まず見るべき4つのポイント
商圏分析は、最初から難しく考えなくて大丈夫です。
まずは次の4つを見ます。
1. お客様はどこから来ているか
一番大事なのはここです。
来店客アンケート、予約情報、会話の中での聞き取りなどから、お客様の居住地や来店エリアを把握します。
たとえば、
- 徒歩圏内が多い
- 自転車で来る人が多い
- 車で15分圏内が多い
- 電車で数駅先から来ている
- 遠方から目的来店している
これが見えるだけで、集客の考え方が変わります。
「どんな人か」を考える前に、まずはどこから来ているかです。
2. どうやって来ているか
次に見るのは、移動手段です。
徒歩なのか。
自転車なのか。
車なのか。
電車なのか。
同じ距離でも、来やすさは変わります。
たとえば、地図上では近くても、大きな道路を渡る必要があると来づらいことがあります。
駅から近くても、入口がわかりにくいと通り過ぎられることもあります。
商圏は、単なる距離ではありません。
お客様が実際に来やすい範囲
として見ることが大切です。
3. 周辺にどんな人が住んでいるか
実際のお客様のエリアが見えてきたら、その地域にどんな人が住んでいるのかも見ます。
ここで使えるのが、jSTAT MAPなどの無料ツールです。

地図で見る統計(jSTAT MAP)
地図で見る統計(jSTAT MAP)は、誰でも使える地理情報システムです。
jSTAT MAPでは、地域ごとの人口、年齢構成、世帯数などを地図上で確認できます。
たとえば、
- ファミリー層が多い地域なのか
- 単身世帯が多い地域なのか
- 高齢者が多い地域なのか
- 昼間人口が多い地域なのか
こうした情報を見ることで、「このエリアに向けて、どんな伝え方をするか」を考えやすくなります。
ただし、ここで注意したいのは、人口データだけで決めつけないことです。
商圏分析の出発点は、あくまで実際のお客様がどこから来ているか。
そのうえで、周辺データを重ねて見ると、判断の精度が上がります。
4. 競合はどこにあるか
商圏を見るときは、競合の位置も大切です。
Googleマップで周辺を見てみるだけでも、かなりヒントがあります。
- 近くに同じようなお店があるか
- どのエリアに競合が集中しているか
- 口コミでは何が評価されているか
- 写真やメニューで何を打ち出しているか
- 自分のお店と何が違うか
競合が近くにあるから悪い、というわけではありません。
むしろ、同じエリアに需要がある可能性もあります。
大切なのは、
その商圏の中で、自分はどんな理由で選ばれるのか
を考えることです。
まずは来店客アンケートに挑戦してみましょう
ツールを見る前に、まずやりたいのは来店客アンケートです。
といっても、難しいものではありません。
聞くことは、最初はこれだけでも十分です。
- どちらのエリアから来ましたか?
- 何で来ましたか? 徒歩・自転車・車・電車など
- 何を見て知りましたか?
- 初めてですか? リピートですか?
これを少しずつ集めるだけでも、自分のお店の商圏が見えてきます。
「近所のお客様が多いと思っていたけれど、実は少し離れたエリアから車で来ていた」
「SNSよりGoogleマップ経由が多かった」
「駅前なのに、通勤客より近隣住民の利用が多かった」
こうした発見が、次の打ち手につながります。
商圏分析に使える無料ツールを4つご紹介
商圏分析は、専門ソフトがなくても始められます。
まずは無料ツールで十分です。
1.jSTAT MAP
先ほど紹介しましたが、jSTAT MAPは地域の人口や世帯数、年齢構成などを地図で確認できる、政府の無料ツールです。
「このエリアにはどんな人が住んでいるのか」を見るときに使いやすいです。
たとえば、サロンや教室、店舗ビジネスで、
- 近隣に子育て世帯が多いか
- 高齢者が多いか
- 単身世帯が多いか
などを確認できます。
2.RESAS
地域経済分析システムです。
人口の増減、人の流れ、地域の産業構造などを確認できます。
jSTAT MAPが「細かい地域を見る」のに向いているなら、RESASは「地域全体の傾向を見る」のに向いています。

3.Googleビジネスプロフィール(GBP)
店舗や地域サービスなら、実はGBPはとても重要です。
Google検索やGoogleマップで、どのように見られているかを確認できるからです。
見るべきポイントは、
- 検索されたキーワード
- ルート検索
- 電話
- Webサイトクリック
- 写真の閲覧
などです。
実際にお客様がどのようにお店を見つけているかがわかります。
4.Googleマップ
日頃何気なく使っているGoogleマップ、実は競合調査に使えます。
お客様の立場で検索してみると、
- どのお店が上位に出るか
- 口コミで何が評価されているか
- 写真でどんな印象を受けるか
- 駅や道路から見つけやすいか
が見えてきます。
これはとても地味ですが、実務ではかなり大事です。

まとめ
-scaled.jpg)
どこから来ているかがわかると、発信や集客の考え方も変わりますね。

その通りです。近隣のお客様が中心なら、地域での認知やGoogleマップが大切になります。
遠方から選ばれているなら、「わざわざ行く理由」を伝えることが大切です。
-scaled.jpg)
感覚で「たぶんこのあたりの人」と決めるのではなく、地図を見ながら考える。
まずは、実際のお客様がどこから来ているのかが、商圏分析の大切な考えなんですね。
商圏分析とは、
お客様がどこから来ているのかを把握すること。
そして、
どのエリアに、どんな方法で届けるべきかを考えること。
です。
「誰に届けるか」を考える前に、まずは
どこから来ているのか。
ここを見てみる。
それだけで、発信、看板、チラシ、Googleマップ、SNSの使い方が変わります。
感覚で集客するのではなく、地図を見ながら考える。
商圏分析は、小さな事業の集客を整えるための、最初の一歩です。

お気軽にお問い合わせください。
LINEからも最新情報やセミナー案内をお届けしています。
ぜひご登録ください✨

