女性中小企業診断士のSEO実験|AIに私のサイトは紹介される?お客さまになりきって試してみた(LLMO)

AIに何を聞いたら私のサイトにたどり着く? お客さまになりきって相談する女性と、RASHIKUのサイトへ向かう矢印を描いたアイキャッチ。

アクセス解析を見ていて、「AI経由」の訪問があることに気づきました。自然検索からの訪問と比べると、約4分の1の規模です。

いったい、AIにどんな相談をして、ここにたどり着いているんだろう? お客さまになりきって、Geminiで試してみることにしました。

こんにちは。RASHIKU Consultingの伊藤明子(いとうはるこ)です。今回は、アクセス解析では見えない「サイトに来るまでのやりとり」を、相談者の立場で探ってみた話です。

ChatGPTやGeminiなどのAIに、自分のサイトを紹介してもらうための工夫は、「LLMO(大規模言語モデル最適化)」や「AI検索対策」と呼ばれています。今回はその入口として、まず「いま、AIにどう紹介されているか」を確かめてみました。

この記事でわかること

  • AIに紹介されるまでの、相談の流れ(今回の実例)
  • あなたも試せる4ステップと、結果の記録表
  • 紹介されなかったときに、サイトで見直す3つのこと

AIからの訪問。その手前にある会話が気になる

サイトに来てくださる方の入口も、少しずつ変わっているのかな。そう思うと、数字だけではなく、その手前でどんなことが起きているのかが気になりました。

検索なら、どんな言葉で探したのだろうと考えます。AIの場合は、ひと言の質問で紹介されたのかもしれないし、何度か相談を重ねてたどり着いたのかもしれません。

ただ、今回のアクセス解析から、その会話の中身はわかりません。そこで「こんなお客さまだったら、どう相談するだろう?」と設定をつくり、自分でやってみることにしました。実際に訪問された方の行動を追跡したわけではありません。

40代、経験を生かして小さく起業したい女性になりきる

設定は、東京都内の40代女性。会社では事務や後輩のサポートをしてきた。人の話を聞いたり、整理したりするのは好き。でも、それでお金をいただけるのかは自信がない。会社はすぐに辞めず、できることを探したい、という方です。

最初から具体的なサービスを探すのではなく、まだ考えがまとまっていないところから、少しずつ希望を伝えてみました。質問の流れを要約すると、こんな感じです。

① これまでの経験を生かして小さく起業したい。何から始めればいい?相談先や参考になるサイトは?

② 事務や後輩のサポートの経験があるけれど、仕事にできる自信はない。どんな仕事が考えられる?

③ アイデアを並べるだけでなく、一緒に選んでくれる人に相談したい。具体的な相談先とURLを知りたい。

④ まだアイデア段階の40代女性を、有料で、同じ人が継続して支援してくれる個人・小規模の相談先は?

起業相談から経験の仕事化、整理する相談先、有料で継続する相談へと質問を具体化し、RASHIKUのサイトが候補になった4段階の対話の要約。ログインあり・なし各1回の記録で、回答内容やモードには違いがある。
質問は要約です。今回の会話では、4つ目の質問でRASHIKUのURLが登場しました。

「起業したい」から「こんなふうに相談したい」へ

最初の回答では、公的機関や無料相談窓口が紹介されました。経験や得意なことを伝えると、仕事のアイデアなどが返ってきます。ただ、3つ目の質問まででは、私が想定していたような個別の相談先にはたどり着きませんでした。

そこで加えたのが、「有料でもよい」「同じ人に継続して相談したい」「まだアイデア段階」という条件です。すると、4つ目の質問への回答に、RASHIKUのサイトが登場しました。

おお、こういう聞き方をすると出てくるんだ!

最初の「起業したい」だけでは、知りたい情報も、求める助けも幅広いですよね。やりとりの中で「案を出してほしい」から「一緒に選んでほしい」、さらに「継続して相談したい」へと、欲しい支援の形が具体的になっていきました。

その条件と、サイトに書かれている内容が重なったのかもしれません。AIが紹介先を選んだ理由まではわかりませんが、相談の途中でサービスに出会う、こんな道筋もあるんだなと感じました。

ログアウトしても試してみた。小さなオチも

最初はログインした状態でした。「ログインしているから、私の情報が影響しているのかな?」とも思い、ログアウトした状態でも、同じ4段階の流れで試しました。

途中の回答には違いがありましたが、どちらも4つ目の質問で、私のサイトのURLと「RASHIKU Mate」が回答に入りました。ただし、使われていたモードも違うので、ログインの有無だけを比べられたわけではありません。

そして、ログアウトしたほうの回答には、ちょっとしたオチが。リンク先は私のサイトなのに、紹介されている人の名前が違ったんです。…でも誰!?(笑)

紹介された先を探す入口にはなっても、名前やサービスの説明まで正しいとは限らない。気になる相談先が見つかったら、公式サイトで運営者や現在の支援内容を確認することも大事ですね。

あなたも試せる:AIに紹介されるか確かめる4ステップ

同じことは、どなたでも試せます。私がやった手順を、そのまま使える形にまとめました。所要時間は30分ほどです。

ステップ1 お客さま像を1人決める

年代、今の状況、得意なこと、不安なことを1行ずつ書きます。私の場合は「東京都内の40代女性。事務や後輩サポートの経験あり。それでお金をいただける自信はない」でした。

ステップ2 4段階の質問の型で聞く

いきなり「おすすめの○○を教えて」と聞くのではなく、お客さまの気持ちの順に、少しずつ具体的にしていきます。【 】の中を、自分の業種とお客さまに置き換えてください。

  1. 【これまでの経験】を生かして【やりたいこと】をしたい。何から始めればいい?相談先や参考になるサイトは?
  2. 【自分の強み・経験】はあるけれど、【不安なこと】。どんな方法が考えられる?
  3. 案を並べるだけでなく、一緒に【選ぶ・決める】人に相談したい。具体的な相談先とURLを教えて。
  4. 【お客さまの状況】の人を、【有料・継続・地域など、自分のサービスの条件】で支援してくれる相談先は?

ポイントは4つ目です。自分のサービスの「条件」を、お客さまの言葉で足します。

ステップ3 条件を1つだけ変えて、もう1回

ログインあり・なし、ChatGPTとGeminiなど、条件を1つだけ変えて同じ質問をします。AIの答えは毎回変わるので、1回の結果で決めつけないためです。

ステップ4 記録表に残す

結果は表に残します。月に1回、同じ型で聞くと、サイトを直した前と後を比べられます。今回の私の記録はこうなりました。

日付AI・モードログイン何問目で出たか名前・説明は正しいかメモ
10/17Gemini(思考モード)あり4問目正しい「有料・継続」を足して登場
10/17Gemini(Flash-Lite)なし4問目名前が違ったリンク先は自分のサイト

あわせて、Googleアナリティクスで実際のAI経由の訪問も見ておきましょう。「レポート」→「集客」→「トラフィック獲得」で、チャネルの一覧に「AI Assistant」があれば、それがAI経由の訪問です。

紹介されなかったときに見直す3つのこと

出てこなかった、または説明が違っていたときは、サイトのほうを見直します。今回の結果から、私が大事だと感じたのは次の3つです。

1. お客さまが使う「条件の言葉」をサイトに書く

今回RASHIKUが登場したのは、「有料でもよい」「同じ人に継続して」「まだアイデア段階」という条件を足してからでした。お客さまが相談のときに使いそうな言葉を、サービスページの説明にそのまま入れておくと、条件が重なったときに候補に入りやすくなります。

2. 名前・屋号・サービス名の書き方をそろえる

ログアウトしたほうでは、リンク先は合っているのに、名前が違っていました。代表あいさつ、プロフィール、サービスページ、SNSで、名前と屋号とサービス名の書き方をそろえておくことが、いちばんの土台です。

3. サービスの中身を1ページにまとめる

誰に、何を、いくらで、どのくらいの期間。これが1ページで読めると、AIにも人にも紹介されやすくなります。

AIの答えが変わるのは当たり前です。見るべきなのは「出たかどうか」より、「正しく紹介されたかどうか」だと感じました。

まとめ|お客さまの言葉で、サイトを見直す

今回わかったのは、実際の訪問がどう生まれたか、ではありません。私自身がお客さまになりきってみて、漠然とした悩みから相談先を探すまでの、一つの流れを体験できたことです。

「何ができるかわからない」「経験はあるけれど、自信がない」「一緒に考えてほしい」。こうした言葉の先に、私たちのサービスとの接点があるのかもしれません。

アクセスの数字を見るだけでなく、その手前でどんなことを考え、どんな助けを探しているのか。そこを想像しながら、自分の仕事を伝えていきたいと思いました。

この実験は、同じ型で毎月続けていきます。次回は11月に試して、結果を上の記録表に足します。サイトを直した前と後で、AIの紹介のされ方が変わるかも見ていきます。

RASHIKUの女性向けの支援は、こちらにまとめています。これまでの経験を生かして、自分らしい小さな起業を考えている方は、ご覧ください。

あわせて読みたい

今回の記録:冒頭の比率は2026年9月19日〜10月16日の「AI Assistant」と自然検索のセッション数を比較したものです。相談は2026年10月17日、Geminiでログイン時(画面表示は「思考モード」)とログアウト時(Flash-Lite)に各1回、4段階の相談を実施しました。質問は要約です。今回の会話での一例であり、実際の訪問者の質問や流入経路を再現・特定したものではありません。

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