女性起業家の数値シリーズ③:売上は見てる。でも、中身は?|新規率・リピート率・客単価の見方

売上は見てる。でも、中身は? 新規・リピート・客単価に分けて見る(「売上」の箱を開けると、新規・リピート・客単価の3枚のカードが出てくるイラスト)

月末の夜。通帳とスマホの予約画面をのぞいて、「今月は、まあまあだったかな」と閉じる。……私もやります。

でも「何がよかったの?」と聞かれると、答えに詰まる。来月も同じように売れるのか、ちょっと不安。

その不安は、数字が苦手だからではありません。売上の「合計」だけを見ているからかもしれません。今日は、売上の中身を3つに分けてのぞく方法を紹介します。

売上を、3つの部品に分けてみる

売上 = 客数 × 客単価

ここでいう客数は「来店の回数」です。同じ方が月に2回来てくださったら「2回」と数えます。(月謝制の教室なら「在籍数 × 月謝」で考えます。)

客数は、初めての方の来店(新規)と、2回目以降の方の来店(リピート)に分かれます。

売上の分解図。今月の売上40万円は、客数50回(来店のべ数)×客単価8,000円。客数50回は新規10回とリピート40回に分かれ、新規率20%、リピート率80%、客単価8,000円になる(数字は架空の例)。

40万円というひとつの数字が、新規10回・リピート40回・客単価8,000円の3つの部品に分かれました。

3つの数字は、こう読む

  • 新規率=新規の来店 ÷ 客数 → 新しい方が入ってきているか
  • リピート率=リピートの来店 ÷ 客数 → いつものお客さまに、どれくらい支えられているか
  • 客単価=売上 ÷ 客数 → 1回の来店で、いくらお買い上げいただいたか

リピート率は、「初めての方が2回目にも来てくださった割合(再来率)」とは別の数字です。名前が似ているので、まぜないようにしましょう。

同じ40万円でも、中身はこんなに違う

客数(来店回数)新規リピート客単価売上
Aのお店50回20回(40%)30回(60%)8,000円40万円
Bのお店50回5回(10%)45回(90%)8,000円40万円

Aのお店は、新しい方がよく来てくれるお店。初めての方が、2回目にも来てくださっているかが気になります。

Bのお店は、常連さんに支えられているお店。新しい方の入口が細くなっていないかが気になります。

合計の40万円だけを見ていたら、この2つは同じお店に見えます。気にするところは、正反対なのに。

割合だけで慌てない。回数とセットで見る

先月は新規10回・リピート40回で、新規率20%。今月は新規10回・リピート90回で、新規率10%。

はるこ

新規率が半分! 集客をがんばらなきゃ!……って、私なら焦っちゃいそう(笑)

ハルコアラ先生

落ち着いて。新規の来店は10回のままですよ。常連さんがたくさん来てくださって、割合が下がって見えただけです。

だから、率を見るときは、回数もいっしょに見ます。

見るのは、月の途中に2回

おすすめは、中旬に1回と、月末の1週間前にもう1回。比べる相手は、先月の1か月分ではなく「先月の同じ日まで」です。

月の途中なら、まだ残りの日数があります。予約が薄ければ常連さんにひと声かける。新規が少なければ投稿を1本足す。月末に気づくより、打てる手がぐっと増えます。(予約はまだ売上ではないので、実績とは分けてメモしておきます。)

打ち手は、1つだけ選ぶ

  • 新規の来店が減っていたら → 「初めての方へ」の投稿を1本足す
  • リピートの来店が減っていたら → お会計のときに、次回のご案内をひと言
  • 客単価が下がっていたら → よく出るメニューに、組み合わせを1つ提案する
はるこ

数字を見ると、あれもこれも直したくなるんですよね。つい欲張っちゃう(笑)

ハルコアラ先生

まずは1つだけ。そのほうが、翌月に何が変わったかを振り返りやすくなりますよ。

翌月、同じ数字をもう一度のぞく。それをくり返すうちに、自分のお店の「いつもの形」が見えてきます。

今夜15分で、記録表をつくる

紙かメモアプリに、この表をつくるだけです。

先月今月(中旬)今月(月末前)
客数(来店回数)
うち新規(新規率)
うちリピート(リピート率)
売上(客単価)
今月の打ち手(1つ)

先月の分は、わかるところだけで大丈夫。カレンダーに「数字を見る日」を2つ入れたら、今夜はおしまいです。

開業前の方は、売上の目標を客単価で割ってみてください。必要な来店回数が見えてきます。目標の立て方は、40代・50代女性の起業ガイドの「③計画と数字」で紹介しています。

さいごに

数字は、自分を責めるためではなく、整えるために見るもの。

ちなみに、売上が増えても、利益が同じように増えるとは限りません。利益の見方は、シリーズ②「売れているのに利益が残らない?」でどうぞ。

先月の売上の中身を、ちょっとのぞいてみませんか?

シリーズの前の回

数字の見方を一度いっしょに整えたい方は、女性起業家支援のページからご相談ください。

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