どれもよさそう。でも、選べない。ジャムの法則から考える「おすすめ」の大切さ

ジャムの法則と女性起業家支援

ジャムの法則とは?「おすすめ」の大切さ

先日、ある起業家さんの商品を見ていたときのことです。

5つの商品が、並列に並んでいました。

眺めながら浮かんだのは、
「それで、私はどれを選べばいいんだろう?」という気持ち。

選択肢はある。でも、決め手がつかめない。
お客さんの立場になると、こんなことはありませんか?

はるこ

ひとつずつ比べればいいのでしょうけど……できれば迷いたくない。でも、間違いたくもないんですよね。

ハルコアラ先生

ええ。選択肢だけでなく、選ぶための手がかりもほしいのですね。

たくさんあると気になる。でも、買うとは限らない

選択肢の話でよく紹介されるのが、「ジャムの法則」と呼ばれる実験です。

スーパーで24種類のジャムを並べた場合と、6種類を並べた場合を比較すると、次のような結果になりました。

比較したこと24種類6種類
通りかかった人が立ち止まった割合約60%約40%
立ち止まった人のうち、購入した割合約3%約30%

たくさん並べたほうが、人は集まった。
でも、立ち止まった人が購入した割合は、少ないほうが高かったのです。出典:Iyengar & Lepper(2000)

ただし、「減らせば必ず売れる」「6つが正解」という意味ではありません。その後の研究でも、選択肢の多さが与える影響は、状況によって異なるとされています。出典:Scheibehenneほか(2010)

今回の5つの商品も、数だけの問題ではなかったと思います。

同じように並んでいて、どれから見ればよいのかわからなかった。

そこが、選びにくさにつながっていたのです。

「初めてなら、こちら」があるだけで

たとえば、ひとつの商品が大きく紹介されていて、

「初めての方には、こちらがおすすめです」

と書いてあったら。私はまず、その商品を見たと思います。

さらに「定番を少しずつ楽しめます」「基本から学びたい方に向いています」と理由があれば、自分に合うかも判断できます。

はるこ

お店で『おすすめはどれですか?』と聞くのも、それですね。詳しい人に、ちょっと選ぶのを手伝ってほし

ハルコアラ先生

そうですね。『誰に、なぜおすすめなのか』までわかると、納得して選びやすくなります。

売り手には、どの商品にも思いがあります。だから、全部を同じように紹介したくなる。

けれど、初めてのお客さんは、その違いをまだ知りません。

「どれでもどうぞ」に、「迷ったら、こちらから」を添える。

それも、お客さんへの親切なのだと思います。

お店のおすすめに、買った人の声を添える

もうひとつ、選ぶ後押しになるのが、実際に買った人の声です。

はるこ

お店もすすめていて、選んだ人も満足している。それなら私も、と思えます

ハルコアラ先生

ええ。ただ、『売れている』と『満足している』は別です。どんな点によかったと感じているかまでわかると、参考になりますね。

たとえば「人気です」という情報に加えて、「初めてでも使いやすかった」という感想があれば、使う場面を想像できます。

  • お店のおすすめ理由で、自分に合うかを考える。
  • 購入した人の具体的な感想で、選んだあとの様子を知る。

この2つが、「これでよさそう」という安心につながるのではないでしょうか。

もちろん、実績や感想は事実に基づいて。まだお客さまの声がなければ、まずは「誰に、なぜすすめたいか」を伝えるところから始められます。

商品を減らす前に、選びやすくしてみる

5つの商品が並列に並んでいるなら、まずは次の3つを試してみてください。

  1. 初めての方へのおすすめを、ひとつ大きく見せる。
  2. 誰に、なぜおすすめなのかを短く添える。
  3. 実際のお客さまの声があれば、近くに載せる。

ほかの商品には、「贈り物をお探しの方へ」「経験のある方向け」などの案内を添えると、好みや目的が決まっている人も選びやすくなります。

迷いたくない。でも、間違いたくない。

お客さんのそんな気持ちに、商品の見せ方で応えることはできます。

自分の商品やサービスのページを、一度眺めてみてください。

初めて見た人が「私ならこれかな」と思える手がかりは、あるでしょうか。

全部が同じように並んでいたら、まずはひとつ。
「初めての方には、これがおすすめです」
その理由と一緒に、伝えてみませんか。

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